目前に受験を控えているみなさんは、夜も熟睡できないくらい緊張とプレッシャーを感じておられるでしょう。残すところあと1月ほどでこの最大の関門といえる公立高校受験が始まります。試験当日に今まで勉強してきた力を十分に発揮するために、受験に対する直前の心構えと、受験までの過ごし方についてまとめてみましたので、参考にしてください。

まず、体調面です。夜型から朝型に切り替わっていないといけません。入学試験はほとんどの学校が九時頃から始まると思います。人間の頭脳は、目覚めてから三時間ほどで快調に働きだすと言われています。夜型のままだと、試験のある時間帯に脳が活発に働ききらず、夜になって
”どうして試験の時にわからなかったのかな?“と悔いを残すことになりかねません。この時期から、朝は六時くらいに起きる習慣をつけておきましょう。
次に学習面です。関塾で今までがんばってきたみなさんなら、そんな必要はないかもしれませんが、一ヶ月あればほとんどの課題を克服することができると思います。一ヶ月あれば一年分の学習ができるという先生もいるくらいです。不安な気持ちを解消するためにも、過去問の総仕上げをするなど、がむしゃらに勉強するのも一つの方法です。ただし、受験直前の十日位前までにし、受験直前の一週間前は体調面・精神面を整える意味でも、規則正しい生活にしておかなければなりません。

受験日が迫り、残された時間がないという焦りは禁物です。むしろ、マイナスに作用しますので、ここは一つどっしりと腰を据えましょう。一週間前からの過ごし方のほうが受験に備えて重要になります。以下の点を心がけて受験に備えましょう。
@健康管理は万全にしましょう
風邪をひかないことが大切です。二〜三月というと、最も怖いのがインフルエンザです。この時期はインフルエンザが猛威をふるいます。体調のよい日にインフルエンザの予防接種を必ず受けておきましょう。
次に、不規則な時間を過ごしがちだった生活が、朝早く起きる規則正しい生活の朝型に切り変わっているかどうかです。入学試験は夜ではなく、午前九時頃から始まります。その時間に脳のはたらきが活発になるように、十分な睡眠と、早起き(ベストは朝六時起床)を励行してください。
A試験会場の下見の実行
歩いて通える学校は別として、ほとんどの受験生は、交通機関を利用しての通学となります。電車やバスの時刻表は、平日と土日に分けて確認しておきましょう。そして、試験開始三十分前の到着を想定して、実際に電車やバスに乗って、受験会場までの所要時間を調べておきましょう。また、バスを利用する場合は、バスの発着が遅れるということを前提に余裕をもって会場に着くように時間を設定しましょう。
B服装などは身ぎれいなものを
身ぎれいな服装は、普段から心がけるようにしましょう。面接がある場合はもちろんですが、試験会場では、必ず服装の乱れはチェックされます。人に不快感を与えない程度でよいので、清潔感を印象づけられるようにしましょう。もちろん頭髪もそうです。受験日に合わせて早めに整えておきましょう。
C過度の緊張は禁物
心理面で、いろいろ焦る時期です。しかし、この時期から緊張が続くと、受験当日に力が発揮できなくなります。苦しいのは自分だけではないと言い聞かせ、緊張を解きほぐすための時間を作りましょう。出願した高校は、自分の成績で十分合格できると、学校や塾の先生方が判断された学校ですから、普段の力を発揮できれば合格できるはずです。自信をもって、試験に臨みましょう。

この時期じたばたしても、たいしたことは出来ません。一カ月前に整理したことや、これまで勉強してきたことの復習に力を入れましょう。その際、受験校の過去問をもう一度、おさらいしておくと安心です。これまでの勉強の中で、うっかりミスや解き方が思い出せない問題などもチェックしておき、当日に備えましょう。

前日は、勉強よりもむしろ、持っていくものと持っていかないものとを分けましょう。特に最近では、携帯電話を手放せない受験生が多いようですが、試験会場では、携帯電話は禁止されています。試験の日だけは携帯電話を持っていかないようにしましょう。韓国の大学で、携帯電話を使ったカンニング事件が報道されたように、あらぬ疑いをかけられないように携帯電話持参を自粛したほうがよいでしょう。
試験前日のチェックポイントは、以下の内容で十分です。
持参品は、次の六点です。
受験票・鉛筆(シャープペンシル)・消しゴム(2個以上)・時計・交通費(多少余分に)・弁当・作図用具(学校指定がある場合があります。受験要項で確認しておくこと)
前日に行うことは二つあります。
@服装のチェック(制服=汚れの目立たないもの、コート、マフラー、セーター類)・気象状況や試験場のコンディションは、試験当日でないとわかりませんので、着脱が容易な服装がベター。緊急時の連絡先(主に受験する学校)のチェック(ご家族が見てもわかるように張り紙するか、連絡板に書いておく)
A受験日は、天候がめまぐるしく変化する時期でもあります。前日は必ず天気予報を見て、当日の気象状況を確認しておきましょう。万一、大雪が予想される場合は、交通機関にも乱れが生じます。また、通学経路も滑りやすくなりますから、寒さ対策のほか、履くシューズにも気を配り、安全にけがなく試験会場に向かえるように心がけましょう。

出題される問題がどのようなものか不安でしょうが、落ち着いて、数学の簡単な計算問題や国語の漢字の書き取り、英語の単語や可能ならばリスニングに向けた練習をするだけで十分です。難問を解くための努力のほうがナンセンスといえます。
また、目に見えぬ試験のプレッシャーを感じ、気持ちが高まり、なかなか寝つけないこともあるでしょう。何も考えるなというのは酷ですが、灯りを消して布団に入り、静かに目をつむっているだけでも、十分に睡眠効果はあります。あれこれ考えずに、これまでやってきた成果を信じ、夢の実現だけを考えるようにしましょう。

試験会場に入室し、試験官の「始め」の声を聞くまで、大半の受験生は一抹の不安をもっています。しかし、試験が始まると、全力投球しかありません。今までの努力が結実する日でもあります。
まずは、脳のはたらきが活発になるように、一カ月前から行ってきた早起きの練習が力を発揮します。そして、朝食は必ずとりましょう。空腹だと、力を出しきれない場合がありますから。
次に、家を出る前に持ち物のチェックをしましょう。もし、チェックを怠ったために、出発後、受験票を持っていないことに気づいても、そのまま受験会場に行きましょう。学校で事情を説明すれば、受験票がなくても試験は受けることができます。むしろ試験に遅刻すると受験できない場合があります。今までの努力の成果が試されずに試験が終了してしまいます。
学校に着いたら、自分の試験会場の場所(教室の位置・座席・トイレの場所など)を、チェックしましょう。そして、試験開始五分前には、筆記用具などを使い勝手のよいように並べておきます。そして、大きく何度か深呼吸し心を落ちつかせておきましょう。
答案用紙が配られ「始め」の合図がかかります。この時、受験番号と名前は真っ先に記入しましょう。記入忘れは禁物です。次に頁順に問題を解くのではなく、問題用紙を一通り見て、解きやすい問題の見当をつけ、限られた時間を有効に使えるようにします。一通り解答し終えたら、問題用紙と解答を見ながら、検算しましょう。そこで、ミスは最小限にくい止めることができるでしょう。
試験と試験の間の休み時間を利用した友だちとの答え合わせは絶対に禁物です。間違いに気づいたために、後の試験にも悪影響を与えることになるからです。それより次の試験に備え、復習ノートを見たり、参考書でチェックしたりするようにしましょう。
以上のことが実践できれば、受験対策は万全でしょう。試験当日は、まず焦らないこと。そして気を落ち着かせることを心がければ、今までの学習や勉強の成果は十分に発揮できます。結果に臆することなく全力を出しきりましょう。そして受験後は、堂々と次の目標に向けて邁進しましょう。