他人を助けることが自分のためにもなる 私の人生は、恵まれた人間関係に支えられてきました。つねづね私は言っているのですが、勉強でもなんでも、競争して他人を蹴落として上に行こうという考えではいずれ行き詰まる。私が やみくも勉強 で英語をマスターしたように、自分が決心してしっかりやろうと思えば、必ずそれに応えてくれる 自分 がいるはずです。 まず、自分が好きなことを見つけ、そこに自分の時間や力を投資する。そのプロセスのなかで、他人を蹴落(けお)とすのではなく、人のためにできることをする。それが自分のためにもなるのです。 たとえば、友達と勉強を教えっこする。得意なことは教えてあげて、不得意なことは教えてもらう。人のためにやったことは、必ず自分に返ってきます。学問は決して孤独な作業ではありません。人と対話し、知識や思いを共有しあうなかで、学問はどんどん深まっていくものなんです。 本学がいち早く掲(かか)げてきた「リベラルアーツ教育」の精神もそこに通じるものです。自分を狭(せば)めることなく、広い知識と主体的な人間力をつけていってほしい。そして国際舞台で多くの学生たちが活躍(かつやく)することを願っています。